空から降ってきた星君

「とりあえず、家の中入らない?」

 さっきから言い合っているのは玄関で外。

 通行人はいないにしろ流石に恥ずかしくなり、そう提案をする。

 その提案に星君が第一に動いた。

「そうだね。ずっとここにいてもどうもならないし、七月に日焼けしてほしくないし。」

 日焼けのことは気にしてないけど星君の言うことはごもっともで、家のドアに手を掛ける。

 そのままドアを開けて三人を中に入らせた。

 星君には何故か「先に入って!」と言われて、押されて入る形になってしまったけど。

 家の中は外と違ってひんやりしていて気持ちが良い。

 凛眞も来たし何か飲み物でも出そうかな、と考えたけどいつの間に自分の部屋に到着させられていた。

「さーて、たくさん話聞くからね?七月?」

「うっ……はい……。」

 部屋に訳が分からず入って状況説明もなしに凛眞に圧をかけられ、ただ頷くしかできなかった。



「もうそろそろ入っていい?」

 数十分後、私の部屋のドアが開いたかと思うとそこから星君が顔を覗かせた。