空から降ってきた星君

 ち、小さいっ……!?

 思っていたことと斜め上のものが飛んできて言葉を失う。

 数秒間固まってからはっと我に返った。

「小さいとは失礼な!」

 そりゃあ私、全国平均よりは下だけどさ……今言うことじゃなくない?

 流石に凛眞、悪魔だよ……。

 星君や流星さんからも何か言ってもらおうとしてチラッと視線を向ける。

 だけど私の思っていたようなことは二人とも言ってくれなかった。

「この人に同意するのは嫌だけど、確かに七月は小さいと思うよ。」

「でも小さい子のほうが俺は可愛いと思うけどなぁ。」

 その言葉に今度は数十秒間固まる。

 否定どころか同意とは……やっぱり小さいのかな?

 満場一致で決まってしまった背の小ささにショックを受けていると、ポンと頭に星君の手が乗った。

「でも七月はそこが可愛いところでもあるんだから!七月はそのままで大丈夫!」

「うぅ、なんかもっと傷ついた。」

 自分の気にしていることを褒められては傷が深くなるばかり。

 もっと牛乳飲もうかな。いや、ストレッチをすることが大事かな?

 背のことについて一人でうーんと考え込んでいて、ある事に気付く。