空から降ってきた星君

 私が人を好きになるなんて……天地がひっくり返ってもあり得ないことだと思っていたのに。

 一人であわあわと慌てていると、凛眞が突然こんなことを言い出した。

「今日、七月の家行ってもいい?」

「ど、どうして?」

 突然そんなことを言い出したのにも驚いたけど、凛眞がそんなこと自分から言い出すなんて思ってなかった。

 いつも遊びに誘うのは私のほうだったから。

 信じられなくて聞き返すと、凛眞が意味深な笑みをふっと漏らした。

「星君に会ってみたいの。七月を任せられるような奴なのかこの目で判断しないとね。」

 ……お父さんか。

 言い方のせいで余計そう思わされてしまって、苦笑いを零す。

 凛眞、最近やたらキャラがブレてる気がするんだけども……。

「……分かった、いいよ。」

 考えた末、凛眞が遊びに来るのは珍しいことだと思ったからオッケーすることにした。

 私の返答に凛眞は意味深な笑みを浮かべたまま、「楽しみにしてるからね。」と言って自分の席に戻ってしまった。

 なんか、面倒臭いことになりそう……。

 心の中で密かに私はそう思った。