空から降ってきた星君

 そんなことは思っても口には決して出さない。後が面倒だから。

 でも私は結局「凛眞、怖いよ?」なんて言って凛眞を宥めてからさっきの質問に答えた。

「うん、楽しい。星君といると自然と落ち着くっていうか……そんな安心しきれるんだよね。」

 私が結構な勇気で言ったのに、またもや凛眞はスルー。

 ちょっとくらい話深堀りしてくれてもいいのに……。

 そんな感じで若干いじけていると凛眞の声が聞こえた。

「じゃ最後、星君がもし女の子といたら、七月はどんな気持ちになる?」

「……え?」

 さっきの凛眞とは打って変わり、真剣に聞いてくれている感じが伝わる。

 星君が、他の女の子と……?

「想像してみなさい。」

 冷たい、けれど温かみのある声に言われるがまま想像を働かせる。

 もしも、星君が女の子といたら……。

「……苦しい。」

 ただそのことだけを想像して考えてみただけなのに、とてつもなく苦しい。

 ぎゅっと誰かに心臓を掴まれているような、息苦しさを感じる。

 私の出した答えに凛眞はやっぱり、というような顔をした。