その時の私は馬鹿正直に納得してしまったから、
「…ゆるして、ください」
滝口君がその懺悔の言葉に込めた本当の意味に、気付くはずもなかった。
「え、何突っ立ってんの。邪魔」
意を決したようにゆっくりと鳥居をくぐった滝口君は、その先に居た私を見て冷めた口調で話し掛けてきた。
「あ、いや、…あそこで空良君達が変な事してるから、見物してた」
良く分からない儀式をしている貴方を見ていました、なんて言ったら、勝手に観察すんなよ、とか何とか言われてしまいそう。
慌てて目を動かした私は、鳥居の柱に足と腕を引っかけて吸い付いている空良君を指差し、苦渋の言い訳をした。
もちろんその隣では、エナが楽しそうに空良君の応援をしている。
「空良!何してんだよ、この恥知らず」
私が指差した方向を見た滝口君は、呆れ返った様に額に手を当てて声を張り上げた。
その後ろ姿からは、先程の台詞を発した人と同一人物とは思えない程の強烈な殺気が滲み出ていて。
滝口君の大事な神社を遊び道具にしたんだ、空良君もこうなる事は分かっていただろうに。
「見て見て!俺、前世は猿だったのかも」
「猿田彦大神に呪われても知らねぇからな」
けれど、全く反省の意を示さない空良君に早くも折れたのは滝口君の方だった。
「…ゆるして、ください」
滝口君がその懺悔の言葉に込めた本当の意味に、気付くはずもなかった。
「え、何突っ立ってんの。邪魔」
意を決したようにゆっくりと鳥居をくぐった滝口君は、その先に居た私を見て冷めた口調で話し掛けてきた。
「あ、いや、…あそこで空良君達が変な事してるから、見物してた」
良く分からない儀式をしている貴方を見ていました、なんて言ったら、勝手に観察すんなよ、とか何とか言われてしまいそう。
慌てて目を動かした私は、鳥居の柱に足と腕を引っかけて吸い付いている空良君を指差し、苦渋の言い訳をした。
もちろんその隣では、エナが楽しそうに空良君の応援をしている。
「空良!何してんだよ、この恥知らず」
私が指差した方向を見た滝口君は、呆れ返った様に額に手を当てて声を張り上げた。
その後ろ姿からは、先程の台詞を発した人と同一人物とは思えない程の強烈な殺気が滲み出ていて。
滝口君の大事な神社を遊び道具にしたんだ、空良君もこうなる事は分かっていただろうに。
「見て見て!俺、前世は猿だったのかも」
「猿田彦大神に呪われても知らねぇからな」
けれど、全く反省の意を示さない空良君に早くも折れたのは滝口君の方だった。



