頬が赤いかもしれないけれど、今日はチークを塗って貰ったから何とか誤魔化せていると信じよう。
「ねえねえ、せっかくだから写真撮って貰おうよ!」
目を閉じてうっとりしていた私の耳に、エナの楽しげな声が入ってくる。
ぱちりと目を開くと、彼女は既に通行人に自分のスマホを渡していて。
「お前こっちだろ」
「あっ、ごめん」
滝口君に浴衣の袖を引っ張られ、いつもみたいによろけながらも心は幸せで満たされていく。
端から空良君、エナ、私、滝口君の順に並んだ私達は、通行人の方が持つカメラのレンズを見つめた。
あんなに写真を撮られるのが嫌いだったのに、
今では、この写真を家族に見せてあげたいと思える自分が居るなんて、大きな成長だ。
すぐにフラッシュが炊かれ、視界が一瞬真っ白になる。
「よし!後で皆に送るね」
撮影してくれた人から自分のスマホを受け取ったエナが、こちらを向いてひらひらと手を振ってくる。
「うん、ありがと!」
まだフラッシュの残像が視界の中央に残っているのを感じつつ、私も感謝の気持ちを伝えた。
「じゃあ早速行こうよ!混んできたら焼きそば食べられなくなるもん」
その後、早くも屋台の食べ物について考え始めた空良君を筆頭に、私達は鳥居の方へ歩き始めた。
「ねえねえ、せっかくだから写真撮って貰おうよ!」
目を閉じてうっとりしていた私の耳に、エナの楽しげな声が入ってくる。
ぱちりと目を開くと、彼女は既に通行人に自分のスマホを渡していて。
「お前こっちだろ」
「あっ、ごめん」
滝口君に浴衣の袖を引っ張られ、いつもみたいによろけながらも心は幸せで満たされていく。
端から空良君、エナ、私、滝口君の順に並んだ私達は、通行人の方が持つカメラのレンズを見つめた。
あんなに写真を撮られるのが嫌いだったのに、
今では、この写真を家族に見せてあげたいと思える自分が居るなんて、大きな成長だ。
すぐにフラッシュが炊かれ、視界が一瞬真っ白になる。
「よし!後で皆に送るね」
撮影してくれた人から自分のスマホを受け取ったエナが、こちらを向いてひらひらと手を振ってくる。
「うん、ありがと!」
まだフラッシュの残像が視界の中央に残っているのを感じつつ、私も感謝の気持ちを伝えた。
「じゃあ早速行こうよ!混んできたら焼きそば食べられなくなるもん」
その後、早くも屋台の食べ物について考え始めた空良君を筆頭に、私達は鳥居の方へ歩き始めた。



