俺はプライドが強すぎる。
人前で泣くなんて、死んでも嫌!
そう思って生きてきたのに……
ヤバッ。
マジで涙が、止まんないわ。
俺は顔があげられない。
泣き顔を凛空に見られたくなくて
うつむき、顔を右手で隠す。
七夕の夜
天の川のほとりに座り
雨でずぶ濡れになりながら
思っていた。
この雨は、俺の心に降り続く
悲しみの涙だって。
織姫と離ればなれになり
毎日会いたくてたまらなかった。
待ち望んだ七夕でさえ
雨で再会できなかった。
人前で泣けない俺が
悲しみと絶望感を
雨として流しているんだって。
えっ?
何、この記憶……?
今、俺は
彦星と自分が
リンクしたんだけど……
脳内スクリーンの映像が
ブツっと切れ
パッと新たな映像になった。
ベッドの上に寝転んでいる俺。
誰かを
愛おしそうに抱きしめている。
この顔って……姫野じゃね??



