宥めるも、口がへの字に。
冗談のつもりが、こんなにムキになるなんて。
さっきも睨まれたし、もしかしたらコンプレックス持ちなのかもしれない。
上品さはそのまま、凛々しさを足して描いた。
◇
1時間後。雲間から太陽が出てきたので、そろそろ戻ることに。
「わがまま言ってごめんね。かっこよく描いてくれてありがとう」
「ううん! こちらこそ、協力してくれてありがとう!」
横並びで海岸を歩く。
時刻は5時過ぎ。夕食の時間帯なのもあってか、誰もおらず、海岸には私達2人だけの声が響いている。
恋愛経験が乏しい私にとって、異性と2人きりってだけでドキドキが止まらない。
対して凪くんは……。
「にしても、すごく静かだよね。一緒にヤッホーって叫んでみる?」
「なっ……!」
いたずらっ子みたいな笑顔を向けられ、ボンッと顔の熱が上がる。
智とは違い、嫌味のないからかい方。
慣れてるんだろうなぁ。初めて会った時から全然態度変わってないもん。
2歳差だけど、人生経験は私の倍以上あったりして。
冗談のつもりが、こんなにムキになるなんて。
さっきも睨まれたし、もしかしたらコンプレックス持ちなのかもしれない。
上品さはそのまま、凛々しさを足して描いた。
◇
1時間後。雲間から太陽が出てきたので、そろそろ戻ることに。
「わがまま言ってごめんね。かっこよく描いてくれてありがとう」
「ううん! こちらこそ、協力してくれてありがとう!」
横並びで海岸を歩く。
時刻は5時過ぎ。夕食の時間帯なのもあってか、誰もおらず、海岸には私達2人だけの声が響いている。
恋愛経験が乏しい私にとって、異性と2人きりってだけでドキドキが止まらない。
対して凪くんは……。
「にしても、すごく静かだよね。一緒にヤッホーって叫んでみる?」
「なっ……!」
いたずらっ子みたいな笑顔を向けられ、ボンッと顔の熱が上がる。
智とは違い、嫌味のないからかい方。
慣れてるんだろうなぁ。初めて会った時から全然態度変わってないもん。
2歳差だけど、人生経験は私の倍以上あったりして。



