◇
「今日はありがとうございました」
「こちらこそ。またいつでも来てね」
昼食を平らげて少し休憩した、午後1時半過ぎ。
玄関で手を振るヒロマサさん達に深くお辞儀をし、曾祖母の家を後にした。帽子を被って目的地の海岸まで足を運ぶ。
「楽しかったなー。卵焼きも絶品だったし、凪が生粋の女顔だってことも分かったし!」
「おい、蒸し返すな。コンプレックスなんだぞ」
「え〜っ、品があるって素敵だと思うけどなぁ。ねぇ鋼太郎」
「そうだな。雰囲気が柔らかいのは少し憧れる」
頷きながら口を揃える2人。
可愛い系の桃士ときつめの印象の鋼太郎からすると、俺の顔は羨ましいのだそう。
けど、昔はこの顔が原因で女みたいだとからかわれたことがあるので、正直複雑な気持ち。
「やっぱお前らもそう思う? 次来る時女装してみたら? 喜んでお小遣いくれるかもよ?」
「馬鹿。そこまでして欲しくねーよ」
隣を歩く理桜の脇腹を肘で突いた。
そんな騙し取るようなことしたら天国のばあちゃんが悲しむ。というか、その前にひいじいちゃんに怒られるだろ。
ったく、調子のいいやつなんだから。
「今日はありがとうございました」
「こちらこそ。またいつでも来てね」
昼食を平らげて少し休憩した、午後1時半過ぎ。
玄関で手を振るヒロマサさん達に深くお辞儀をし、曾祖母の家を後にした。帽子を被って目的地の海岸まで足を運ぶ。
「楽しかったなー。卵焼きも絶品だったし、凪が生粋の女顔だってことも分かったし!」
「おい、蒸し返すな。コンプレックスなんだぞ」
「え〜っ、品があるって素敵だと思うけどなぁ。ねぇ鋼太郎」
「そうだな。雰囲気が柔らかいのは少し憧れる」
頷きながら口を揃える2人。
可愛い系の桃士ときつめの印象の鋼太郎からすると、俺の顔は羨ましいのだそう。
けど、昔はこの顔が原因で女みたいだとからかわれたことがあるので、正直複雑な気持ち。
「やっぱお前らもそう思う? 次来る時女装してみたら? 喜んでお小遣いくれるかもよ?」
「馬鹿。そこまでして欲しくねーよ」
隣を歩く理桜の脇腹を肘で突いた。
そんな騙し取るようなことしたら天国のばあちゃんが悲しむ。というか、その前にひいじいちゃんに怒られるだろ。
ったく、調子のいいやつなんだから。



