「なるほど。贈るのは桃だけ?」
「ううん。もう1つある」
外に声が漏れないよう、身を寄せて話し合う。
「分かった。じゃあ準備始める時間になったら目配せで合図な。見張りは任せとけ!」
「ありがとう」
詳細を伝えると、協力してもらえることに。
いたずら好きでお調子者な彼が、この時ばかりはほんの少しだけ頼もしく見えた。
よし、作戦開始だ……!
◇
「アハハハハ! こいつ白目剥きすぎだろ〜!」
夕食が終わり、一段落ついた午後6時50分。
テレビに映る犬の寝顔を見て、父が盛大に笑い出した。
「ギャハハ! 口半開き!」
ゲラゲラ笑う声が耳に響いてキンキンする。
うるさいなぁ。そんなに面白いかよ。
と言ってやりたいのだけど、現在父は飲酒中なため、酔っぱらって笑いのツボが浅くなっているのだ。
「ジョニーもこんな風になったりすんの?」
「いやぁ、よだれ垂らしてる時はあるけど、ここまで酷くはないなぁ」
「そうかそうかぁ~。お前はいつも可愛いのかぁ~」
「ううん。もう1つある」
外に声が漏れないよう、身を寄せて話し合う。
「分かった。じゃあ準備始める時間になったら目配せで合図な。見張りは任せとけ!」
「ありがとう」
詳細を伝えると、協力してもらえることに。
いたずら好きでお調子者な彼が、この時ばかりはほんの少しだけ頼もしく見えた。
よし、作戦開始だ……!
◇
「アハハハハ! こいつ白目剥きすぎだろ〜!」
夕食が終わり、一段落ついた午後6時50分。
テレビに映る犬の寝顔を見て、父が盛大に笑い出した。
「ギャハハ! 口半開き!」
ゲラゲラ笑う声が耳に響いてキンキンする。
うるさいなぁ。そんなに面白いかよ。
と言ってやりたいのだけど、現在父は飲酒中なため、酔っぱらって笑いのツボが浅くなっているのだ。
「ジョニーもこんな風になったりすんの?」
「いやぁ、よだれ垂らしてる時はあるけど、ここまで酷くはないなぁ」
「そうかそうかぁ~。お前はいつも可愛いのかぁ~」



