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葉月君に助けられた日の夜。
私は布団に入りながら、昼間起きた事をふり返る。

なんだか今日は色々と疲れました。
襲われた事もそうですけど、葉月君のことも。
もう、葉月君ってば連絡も無しに急に帰ってくるんですから、驚きましたよ。
まあ、彼がそういう人だというのは、昔からなのですけどね。

思えば、彼との付き合いもだいぶ長いです。
最初会った時はお互いまだ小さくて、私はまだ今みたいに髪を結んでもいませんでしたっけ。

幽霊や妖を見ることはできても祓うことはできない、無力だったあの頃。私は、強くなりたいと願っていました……。