幼馴染くんの好きな人は私でした。




「花、平気?腕強く引っ張りすぎた、ごめん」



「…きゅん」



「は?」



「いえっなんでもないです!すっごく助かったよ、ありがとうひび。腕平気!ほらこの通り」




引かれた左腕をぶんぶんと振り回してみせる。




そんな時頭の中で「かっこいい!きゅん!」とか思っていたなんて、日比人に気づかれていませんように。




こんな簡単な場所に「好き」が隠れていたのに見つけられなかったのは、ずっと前から日比人が変わらず優しくしてくれたかもしれない。




見つけられてよかった…






ガシャーン!!




「また平野さん!!!」



「ぼーっとするなって言っただろうが」




それから今に至るのだけれど、これで何度目かもわからない店長と日比人のお叱りは省いてしまおうと思う。




「ふふ、花ちゃん、またやっちゃったね」



「わあ〜ひよちゃん癒しを〜」




丁度同じ時間に終わったひよちゃんに甘えながら外に出ると、もう日が暮れそうだった。