悲しい?苦しく、なってる?
「ひび!」
居てもたってもいられなくて、若干早歩きなサラリーマンやらジャージ姿の高校生やらが通る道で日比人を呼び止めた。
…あれ?あれれれ?
歩みを止めるまではできたけれど、日比人が振り返ってすぐに気づいた。
彼にかける言葉を準備していないと。
まさか、こんな公共の場で告白をするわけにはいかない。
「花!」
久々に大きな声を聞いたと思えば、強く腕を引かれる。日比人の胸におさまった私の横を通り過ぎたのは、象さんサイズのトラックだった。
見上げた信号は赤色。さっきのトラックの後に続いて続々と車が通り過ぎていく。
「…わたし、今どこに」
「はあ……あの白線の上だけど」
思いっきり道路じゃん!
道路の真ん中で止まるなんて…あほだばかだって言われても何も言い返せないかもしれない。



