幼馴染くんの好きな人は私でした。




「ねえ花、隣で寝たい」



「…はっ?」




私、日比人の順でお風呂に入ってから、お菓子タイム、並んで歯磨き…最後は就寝。




部屋のベッドは当然シングルで、家を出た兄の部屋を使うようご飯前に準備していたのに。




「そ、その気持ちは寂しさから?」



「愛しさから」




この甘々な彼を受け止めるのには身一つではとてもじゃないけれど心細くて、大きめな部屋着の袖をぎゅっと掴む。




甘いよ、砂糖どころじゃない、変だ。私もおかしくなる




あーだこーだ考えたって、私が日比人のお願いを聞かないはずがない。




元は私の方が日比人に甘かったんだから。




今が非常事態なだけで。




薄暗い淡い光だけの部屋に二人。




小さい頃は一緒に寝るなんて日常の一部だったはずなのに、今は緊張が口から出てしまいそう。




向かい合う私たちの間には一人分の距離もない。




日比人は、暗くないと寝られないと呟くと月明かりほどの電気を消す。