日比人の真反対にいるような夏木君は、名前に入っているようにとても夏に似合う。
明るい髪色も、白いTシャツも夏木君にぴったりで。
そんなふうに見ていると、大きい右手が私の視線を遮る。
ふわりと甘い香りがすると、夏よりも優しいぬくもりにぎゅーっと包まれた。
「ちょ…っと!?恥ずかしいよ!」
隙間から見える陽葵は面白いものをみたという笑い方をして、カバンを肩にかけた。
「じゃあちょうど話終わったところだし、解散にしようか。ひまはあの男の子とパフェ食べようかなー」
「男の子って夏木君のこと?初対面なのに!?」
「あ、そういえば花、新しくできた和菓子屋さん行きたいんだっけ。行列すごいから朝早く行った方がいいらしいよ〜」
「え、ひまわ…」
「じゃあね花。日比人くんも〜」
お金を出して席を立つと一直線に夏木君のほうに向かう陽葵。一言なにか口を開くと、向かいに座ったと思えばメニューを開いて二人で選んでいる。



