幼馴染くんの好きな人は私でした。




「嬉しいって思うことかな?
幼馴染だって嬉しいの限度はあってさ。例えば、幼馴染くんが自分の大好きなケーキを買ってきてくれた、どう思う?」



「それは嬉しい」



「そうそう、今みたいに幼馴染くんのやってくれた行動とか言葉とか。
恋として好き、っていう気持ちが無いのに、なんでもかんでも嬉しいって感じることはないよ」




それが恋…




好きなタイプが皆それぞれ違うみたいに、好きを気づく方法だって違うはずなんだ。




だけど、その方法がわからない私に恋を探すなんてさすがに難しいから、陽葵の教えてくれたことをやってみたい。




でも日比人といて、気持ちが沈んだりしたことあったかな…?




ひまがお化粧直しに行っている間、首を傾げすぎてバナナジュースの中にあるストローに髪が引っかかってしまう。




「このままだと髪が黄色に……え?」




へんな絡まり方をして苦戦していると、横から影ができる。髪の毛がグラスに入る前に解いてくれたのは、きっとその影をつくった人。