「こんな感じかな。どう? わかった?」

「はい。……あぁっ!
画面がっ!!」

「え…………ああ」

マウスがバナーに当たっただけだ。

「……はい」

「あ、戻った!!」

「……大丈夫?」

バナーにマウスが当たっただけで顔面蒼白って、マジか…

「だ、大丈夫です…………たぶん…」

「たぶん?」

「い、いえ、その……
元々苦手なんですよ。パソコン関係……
あ、でも! 乾先生がとてもわかりやすく教えてくださったので、大丈夫です!」

「……そう?
ま、わからなかったらいつでも聞いて? 俺の連絡先渡しておくから」

「えぇっ!?」

「え? えーっと……ダメなのかな?
そういうのは…」

傷つくんだけど……


幼稚園の先生だけど、学園の卒業生なら系列の女子大に上がってるはず。
なら、四大を出て今で1年目ということは23歳か。

綺麗系の顔をしているから大人っぽく見えるけど、4つ下か……。
俺から見たら若い。

……ということは、向こうから見れば…

「おっさん?」

「え?」

「いや、なんでもないっ!」

あぶね…
呟いてしまった。
いやいや、せめてお兄さんだよな?
たったの4つ違いだ。