魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

だから心配してかばってくれているのか、強い口調で話を続けている夜明さん。


「……鈴蘭から、何かお聞きになりましたか?」


お母さんは私が家のことを夜明さんに話したと思っているのか、声のトーンが下がった。


「何ひとつ聞いていない。だが、さっきのお前の怒号を聞いて異変に気づかない奴がいるか?」


「…………」


「娘の名前を呼ぶ母親の声には、到底聞こえなかったぞ」


『やっと帰ってきたわね、鈴蘭……!!』


私も何も言えなくなって、視線を下げる。


反論したほうが、いい気がする……。だけど、なんて言い訳すれば……。


そう思った時、玄関の扉が開いた。


「ただいま……え?」


お父さん……。


帰ってきたお父さんが、夜明さんを見て驚愕している。