「仔猫みたい。かわい」

「やめて……依奴、くん」



 猫屋敷依奴(ねこやしき いぬ)くん。

 私の幼なじみ。



「とか言いつつていこーはしないよね、寧恋(ねこ)」

「っ……」



 かあっと顔が赤くなる。

 だって、ほんとのことなんだもん。



「ま、そーゆーとこも可愛いけど」



 言いながら、私の太ももにいやらしく触れたり、もどかしさを与えてくる。