だが、それなら自分が探しに行くと言われ、校内をあちこち歩き回るよりはここで待ってもらった方が良いと判断したのだろう。急いで教室を出て行き、しばらくしてユリウスを連れて戻ってきた。
「ああ、ユリウス様」
その姿を見て、エミーラは安堵したように彼に駆け寄る。だが、ここに来るまで事情を聞いていたらしいユリウスは、彼女ではなくアメリアの元に、真っ直ぐに歩み寄った。
「え? ユリウス様?」
「アメリア。これが例の資料か?」
「はい。そうです。このバッグに入れてありました」
頷いて差し出すと、彼はそれを手にして教壇に立つ。ユリウスの護衛が、ふたつの入口を塞ぐように立っていた。
「全員、席についてもらうよ」
そう言って、ユリウスはにこりと笑った。
授業が終わった直後だったので、まだ全員が教室に残っていた。
皆、これから何が起こるのかと、不安そうな顔をして自分の席に座っている。
「ああ、ユリウス様」
その姿を見て、エミーラは安堵したように彼に駆け寄る。だが、ここに来るまで事情を聞いていたらしいユリウスは、彼女ではなくアメリアの元に、真っ直ぐに歩み寄った。
「え? ユリウス様?」
「アメリア。これが例の資料か?」
「はい。そうです。このバッグに入れてありました」
頷いて差し出すと、彼はそれを手にして教壇に立つ。ユリウスの護衛が、ふたつの入口を塞ぐように立っていた。
「全員、席についてもらうよ」
そう言って、ユリウスはにこりと笑った。
授業が終わった直後だったので、まだ全員が教室に残っていた。
皆、これから何が起こるのかと、不安そうな顔をして自分の席に座っている。



