サルジュがどう反応するのか気になって、アメリアはそっと顔を見上げる。すると彼は、エミーラの言葉など聞こえていなかったように、アメリアのバッグの中から資料を取り出して眺めている。
「……これでは読めないな」
「すみません。居合わせた方に風魔法で乾かしていただいたのですが、再現まではできなくて」
残念そうなサルジュは、アメリアの資料を楽しみにしてくれていたのだろう。
「あの、元データは寮にありますから、また明日にでも」
「これだけの量をもう一度書き直すのは大変だろう。……風魔法か」
「サルジュ様!」
完全に無視をされて焦ったのか、エミーラが彼に駆け寄って腕を掴もうとする。
だがそれは、彼の護衛騎士によって阻まれた。
「無断で殿下に近寄ってはなりません」
強い口調と視線に、さすがのエミーラも怯んだ。
「わ、わたくしはユリウス様の婚約者なのよ。あなたの方こそ下がりなさい」
「……これでは読めないな」
「すみません。居合わせた方に風魔法で乾かしていただいたのですが、再現まではできなくて」
残念そうなサルジュは、アメリアの資料を楽しみにしてくれていたのだろう。
「あの、元データは寮にありますから、また明日にでも」
「これだけの量をもう一度書き直すのは大変だろう。……風魔法か」
「サルジュ様!」
完全に無視をされて焦ったのか、エミーラが彼に駆け寄って腕を掴もうとする。
だがそれは、彼の護衛騎士によって阻まれた。
「無断で殿下に近寄ってはなりません」
強い口調と視線に、さすがのエミーラも怯んだ。
「わ、わたくしはユリウス様の婚約者なのよ。あなたの方こそ下がりなさい」



