サルジュの護衛は本当に苦労しているようだ。
「……申し訳ございません。お渡しするはずだった資料なのですが」
アメリアが胸に抱きしめていたバッグを机の上に置くと、こちらに注目していたらしいクラスメイト達が息を呑んだ。
まさかサルジュに渡すものだとは、思ってもみなかったのだろう。
「どうして、こんなことに?」
ボロボロになったバッグを見て、サルジュが問いかける。アメリアはそれにどう答えるべきか、少しだけ迷う。
自分の不注意で濡らしてしまったと言えば、きっとサルジュは許してくれる。
けれどここまで一方的な悪意を向けられて、ただ耐えることが正しいとは思えなかった。
たしかに貴族の厳しい上下関係に適応することも、周囲との協調性も大切かもしれない。それでもユリウスとサルジュが危惧していたように、学園内のこととはいえ信憑性のない噂にここまで振り回されているのは問題であると思う。
「……申し訳ございません。お渡しするはずだった資料なのですが」
アメリアが胸に抱きしめていたバッグを机の上に置くと、こちらに注目していたらしいクラスメイト達が息を呑んだ。
まさかサルジュに渡すものだとは、思ってもみなかったのだろう。
「どうして、こんなことに?」
ボロボロになったバッグを見て、サルジュが問いかける。アメリアはそれにどう答えるべきか、少しだけ迷う。
自分の不注意で濡らしてしまったと言えば、きっとサルジュは許してくれる。
けれどここまで一方的な悪意を向けられて、ただ耐えることが正しいとは思えなかった。
たしかに貴族の厳しい上下関係に適応することも、周囲との協調性も大切かもしれない。それでもユリウスとサルジュが危惧していたように、学園内のこととはいえ信憑性のない噂にここまで振り回されているのは問題であると思う。



