ボロボロになったバッグを抱きしめたままアメリアが立ち上がると、騎士の陰からサルジュが出てきて、そのままアメリアの元に歩み寄る。
「アメリア、すまない。待たせたかな」
いつもの穏やかな表情ではなく、嬉しそうな顔をしてアメリアの名前を呼んだサルジュの姿に、クラスメイトがざわめく。
どうしてあんな子が、という声が聞こえてきた。
エミーラかもしれない。
「殿下。私の前に出ないでくださいと申し上げたはずです」
追い抜かれた赤い髪の騎士が苦言を呈したが、サルジュの耳に届いた様子はない。
「サルジュ様」
思わず窘めるように名前を呼ぶと、彼は少しだけ決まり悪そうな顔をする。
「君の資料を見せてもらうのが楽しみで、つい。気を付けるよ」
サルジュの言葉に赤い髪の騎士は、驚いたように目を見開く。
「殿下が、誰かの忠告を受け入れるなんて……」
と呟き、救いを求めるような瞳で見つめられてしまう。
「アメリア、すまない。待たせたかな」
いつもの穏やかな表情ではなく、嬉しそうな顔をしてアメリアの名前を呼んだサルジュの姿に、クラスメイトがざわめく。
どうしてあんな子が、という声が聞こえてきた。
エミーラかもしれない。
「殿下。私の前に出ないでくださいと申し上げたはずです」
追い抜かれた赤い髪の騎士が苦言を呈したが、サルジュの耳に届いた様子はない。
「サルジュ様」
思わず窘めるように名前を呼ぶと、彼は少しだけ決まり悪そうな顔をする。
「君の資料を見せてもらうのが楽しみで、つい。気を付けるよ」
サルジュの言葉に赤い髪の騎士は、驚いたように目を見開く。
「殿下が、誰かの忠告を受け入れるなんて……」
と呟き、救いを求めるような瞳で見つめられてしまう。



