滴る水が制服を濡らす。それを気にすることなく中を確認すると、資料はすべて濡れてしまって読めなくなっていた。
(これでは、さすがに……)
幸いなことに、これはサルジュに提出するために清書したものだから、元の資料は寮の部屋にある。だからデータ自体が損失することはなかった。それでも今日、約束通りサルジュに渡すことはできないだろう。
昨日、一生懸命にまとめた資料だ。それを考えるとさすがに悲しくなる。
「あなた、大丈夫?」
ふと声を掛けられて顔を上げると、ひとりの令嬢が心配そうな顔をしてこちらを見ていた。
どうやら上級生のようだ。
まっすぐな銀色の髪に、青い瞳。すらりと背の高い、なかなか迫力のある美人だ。
「制服も濡れてしまっているわ。何があったの?」
だが、気遣うように言ってくれた声はとても優しい。
「昼食のために教室を離れていたら、バッグがなくなってしまって探していました」
(これでは、さすがに……)
幸いなことに、これはサルジュに提出するために清書したものだから、元の資料は寮の部屋にある。だからデータ自体が損失することはなかった。それでも今日、約束通りサルジュに渡すことはできないだろう。
昨日、一生懸命にまとめた資料だ。それを考えるとさすがに悲しくなる。
「あなた、大丈夫?」
ふと声を掛けられて顔を上げると、ひとりの令嬢が心配そうな顔をしてこちらを見ていた。
どうやら上級生のようだ。
まっすぐな銀色の髪に、青い瞳。すらりと背の高い、なかなか迫力のある美人だ。
「制服も濡れてしまっているわ。何があったの?」
だが、気遣うように言ってくれた声はとても優しい。
「昼食のために教室を離れていたら、バッグがなくなってしまって探していました」



