アメリアは頷いた。
一昨年に一般にも出回ることになった、冷害に強い小麦の新品種。かなり改良されていて育ちやすいのだが、虫害に弱いという欠点があり、なかなか普及していないと聞く。
だが虫害は、きちんと対策すればほぼ防げる。冷害に強いという利点の方が優先されるとして、レニア領では今年からほぼ新品種の小麦に変えていた。
「去年、試しに植えてみたのですが、収穫量が増えたので今年はほぼ新品種となっております」
「本当か?」
ぱっと顔を輝かせたサルジュは立ち上がり、その勢いのままアメリアの手を握った。
「その話を詳しく聞かせてほしい。できれば去年の収穫量と、虫害の様子も。それと……」
「……サルジュ。植物学の研究者として気になるのはわかるが、今はこちらの話が優先だ」
ユリウスの溜息交じりの言葉に、サルジュは我に返ったように座り直す。
一昨年に一般にも出回ることになった、冷害に強い小麦の新品種。かなり改良されていて育ちやすいのだが、虫害に弱いという欠点があり、なかなか普及していないと聞く。
だが虫害は、きちんと対策すればほぼ防げる。冷害に強いという利点の方が優先されるとして、レニア領では今年からほぼ新品種の小麦に変えていた。
「去年、試しに植えてみたのですが、収穫量が増えたので今年はほぼ新品種となっております」
「本当か?」
ぱっと顔を輝かせたサルジュは立ち上がり、その勢いのままアメリアの手を握った。
「その話を詳しく聞かせてほしい。できれば去年の収穫量と、虫害の様子も。それと……」
「……サルジュ。植物学の研究者として気になるのはわかるが、今はこちらの話が優先だ」
ユリウスの溜息交じりの言葉に、サルジュは我に返ったように座り直す。



