婚約者が浮気相手と駆け落ちしました。色々とありましたが幸せなので、今さら戻りたいと言われても困ります。

 サルジュが心配そうにアメリアを見ている。
「は、はい。申し訳ございません」
 その手を取って慌てて立ち上がり、生徒会室に向かうユリウス達に続いた。
(ここが、生徒会室……)
 内部に案内されると、つい室内を見渡してしまう。
 この学園の生徒会は上位貴族のみで構成されている。こんなことがなければ入ることもなかっただろう。
 生徒会室の中には二部屋あり、ひとつは会議室になっていた。もうひとつの部屋には壁に沿って書類棚があり、ラベル別にきちんと管理されているようだ。アメリア達は会議室に通され、それぞれ椅子に座る。
前に立ったユリウスの背後には、大きなスクリーンがあった。
「さて、まずは全員、名乗ってもらおうか」
「……っ」
 蒼白な顔をしていた令嬢三人が、びくりと身体を震わせる。
「お、お許しください。わたくし達は、何も……」
 怯えた瞳でユリウスを見上げるも、彼は厳しい表情を崩さない。