だから本来なら、熱い紅茶くらい何ともない。制服が濡れることもないはずだ。けれど勢いよく撒かれた紅茶は、サルジュの手の甲にまで掛かってしまっていた。白い肌が真っ赤になっている。それを見てアメリアは真っ青になり動揺した。
「どうしよう……。どうしたら……」
アメリアも水属性の魔法を使うが、得意なのは農作業に必要な魔法ばかりで、治癒魔法には自信がない。そもそも選ばれた者以外が王族に魔法を使うことは許されないのだ。
「ユリウス様に……」
彼なら、すぐに癒してくれるだろう。
泣き出しそうになって周囲を見渡すと、誰かが呼んでくれたのか、それとも騒ぎを聞きつけたのか。ユリウスと彼の護衛が駆けつけてきた。
「この騒ぎは何事だ」
昨日の親しみやすさとは打って変わって、厳しい声でそう問い質すユリウスの声に、サルジュ以外の人間が頭を下げる。
「どうしよう……。どうしたら……」
アメリアも水属性の魔法を使うが、得意なのは農作業に必要な魔法ばかりで、治癒魔法には自信がない。そもそも選ばれた者以外が王族に魔法を使うことは許されないのだ。
「ユリウス様に……」
彼なら、すぐに癒してくれるだろう。
泣き出しそうになって周囲を見渡すと、誰かが呼んでくれたのか、それとも騒ぎを聞きつけたのか。ユリウスと彼の護衛が駆けつけてきた。
「この騒ぎは何事だ」
昨日の親しみやすさとは打って変わって、厳しい声でそう問い質すユリウスの声に、サルジュ以外の人間が頭を下げる。



