この国で王家は絶対の存在。学園内でも護衛が必要な王族のふたりに送ってもらうなんて、あまりにも恐れ多い。
「いや、俺達もこれから王城に戻る。途中まで一緒に帰ろう、と言えば友人らしいかな?」
それでもユリウスにそう言われ、サルジュにも促されてしまえば、もう断ることはできなかった。
幸いにも閉校時間ギリギリだったせいで、学園内に残っている生徒はあまりいない。寮の入口まで送ってもらうと、ユリウスの護衛が用意した馬車で、ふたりは王城に戻っていった。
その馬車が見えなくなるまで見送ってから、女子寮に入る。
部屋に戻ると、隣の部屋の扉ががたんと音を立てて閉められた。不自然に大きな音に、あの部屋にいる友人だったはずのエリカに、背を向けられて逃げられたことを思い出す。
「いや、俺達もこれから王城に戻る。途中まで一緒に帰ろう、と言えば友人らしいかな?」
それでもユリウスにそう言われ、サルジュにも促されてしまえば、もう断ることはできなかった。
幸いにも閉校時間ギリギリだったせいで、学園内に残っている生徒はあまりいない。寮の入口まで送ってもらうと、ユリウスの護衛が用意した馬車で、ふたりは王城に戻っていった。
その馬車が見えなくなるまで見送ってから、女子寮に入る。
部屋に戻ると、隣の部屋の扉ががたんと音を立てて閉められた。不自然に大きな音に、あの部屋にいる友人だったはずのエリカに、背を向けられて逃げられたことを思い出す。



