だが彼は狼狽えた様子で背後からついてきた護衛達をまったく顧みず、そのまま医務室に向かって歩き出した。
「サルジュ、どうした?」
ふと背後から呼び止められて、彼はようやく足を止める。
「兄上。ちょうどよかった」
サルジュのその言葉で、彼を呼び止めたのが第三王子のユリウスだと知ったアメリアは、慌てて頭を下げる。
ユリウスは護衛を連れて、今から王城に帰るところのようだ。
本当ならきちんとした挨拶をしなければならないが、サルジュに抱きかかえられたままではそれが限界だった。
「彼女に治癒魔法をかけてほしい。ぶつかって怪我をさせてしまったんだ」
「サルジュ殿下? ぶつかってしまったのは私の方で……」
慌てて彼の言葉を否定する。
周囲をよく見ないで駆け出して、ぶつかってしまったのも怪我をさせてしまったのもアメリアの方だ。しかもこの程度の怪我に治癒魔法をかけてもらうなんて申し訳ない。
「サルジュ、どうした?」
ふと背後から呼び止められて、彼はようやく足を止める。
「兄上。ちょうどよかった」
サルジュのその言葉で、彼を呼び止めたのが第三王子のユリウスだと知ったアメリアは、慌てて頭を下げる。
ユリウスは護衛を連れて、今から王城に帰るところのようだ。
本当ならきちんとした挨拶をしなければならないが、サルジュに抱きかかえられたままではそれが限界だった。
「彼女に治癒魔法をかけてほしい。ぶつかって怪我をさせてしまったんだ」
「サルジュ殿下? ぶつかってしまったのは私の方で……」
慌てて彼の言葉を否定する。
周囲をよく見ないで駆け出して、ぶつかってしまったのも怪我をさせてしまったのもアメリアの方だ。しかもこの程度の怪我に治癒魔法をかけてもらうなんて申し訳ない。



