抱き上げられて、息を呑む。
アメリアは小柄だが、負傷した手で抱えるのは負担になるだろう。
「そんな、殿下。お怪我が」
制しようとしたが、サルジュはアメリアを抱えたまま学園に戻ろうとする。
「サルジュ殿下。彼女は私が」
彼の護衛が駆け寄ってきてそう言ったが、サルジュは承知しなかった。
「信頼できない者に抱えられては、彼女も不安だろう。ロイもカリースも今日はもう戻れ」
アメリアにすぐ手を差し伸べなかったことに憤っているような声だった。今まで理由もわからずに嫌われ、避けられてきただけに、自分のために怒ってくれたサルジュの姿に、また涙が滲みそうになる。
「……ですが」
だが王族をひとりで行動させることなどできずに、彼の護衛達は困っていた。サルジュがアメリアを離さないから、手助けすることもできない。
アメリアは小柄だが、負傷した手で抱えるのは負担になるだろう。
「そんな、殿下。お怪我が」
制しようとしたが、サルジュはアメリアを抱えたまま学園に戻ろうとする。
「サルジュ殿下。彼女は私が」
彼の護衛が駆け寄ってきてそう言ったが、サルジュは承知しなかった。
「信頼できない者に抱えられては、彼女も不安だろう。ロイもカリースも今日はもう戻れ」
アメリアにすぐ手を差し伸べなかったことに憤っているような声だった。今まで理由もわからずに嫌われ、避けられてきただけに、自分のために怒ってくれたサルジュの姿に、また涙が滲みそうになる。
「……ですが」
だが王族をひとりで行動させることなどできずに、彼の護衛達は困っていた。サルジュがアメリアを離さないから、手助けすることもできない。



