「あれほど悪評が広まってしまった君に、新しい縁談があるとは思えない。だからこそ、勉学に打ち込んで魔法研究員を目指しているんだろう? 悪かったと思っている。向こうに行けば、君に何不自由のない生活を送らせることができる。だから……」
「帝国になんか行かないわ」
アメリアはリースの言葉を遮るように、きっぱりとそう告げる。
「たしかに色々とあったけれど、今の私はとても幸せなの。今さら戻ってきて迎えに来たなんて言われて、喜ぶとでも思ったの?」
しかもベルツ帝国は、幼い頃のサルジュを連れ去ろうとした敵だ。彼の敵に与することなど、絶対にあり得ない。
「アメリア、僕は……」
「そこまでだ。アメリアから離れろ」
ふいに、声がした。
振り返ると、周囲はいつのまにか警備兵に取り囲まれている。
その中心には、険しい表情のサルジュの姿があった。
「サルジュ様!」
「帝国になんか行かないわ」
アメリアはリースの言葉を遮るように、きっぱりとそう告げる。
「たしかに色々とあったけれど、今の私はとても幸せなの。今さら戻ってきて迎えに来たなんて言われて、喜ぶとでも思ったの?」
しかもベルツ帝国は、幼い頃のサルジュを連れ去ろうとした敵だ。彼の敵に与することなど、絶対にあり得ない。
「アメリア、僕は……」
「そこまでだ。アメリアから離れろ」
ふいに、声がした。
振り返ると、周囲はいつのまにか警備兵に取り囲まれている。
その中心には、険しい表情のサルジュの姿があった。
「サルジュ様!」



