あまりにも驚いたせいか、緊張もほぐれて、その後は楽しく踊ることができた。
四人の王子の中で唯一、正式な婚約者が決まっていないサルジュだったが、彼に近付こうとする令嬢は誰もいなかった。
なぜなら。
「サルジュ様。レニア領だけのデータでは偏るかと思い、南方の領地にもお願いして、データを送っていただきました。もともと、北方よりも冷害が少ないこともあり、新品種の小麦はそれほど普及してないようです」
「そうか。後で見せてもらおう。冷害が少ないのならば、虫害の方が深刻だろうから、その選択は間違ってはいない。だが南とはいえ、年々気温が下がっているのが気になる」
「はい。私もそう思い、五年分の気温と天候のデータを記したものを送ってほしいと頼んであります」
「それは助かる。それと水魔法の呪文のことだが……」
ふたりがずっとこのような会話を続けているので、誰も近寄れなかった。口を挟むこともできない。
四人の王子の中で唯一、正式な婚約者が決まっていないサルジュだったが、彼に近付こうとする令嬢は誰もいなかった。
なぜなら。
「サルジュ様。レニア領だけのデータでは偏るかと思い、南方の領地にもお願いして、データを送っていただきました。もともと、北方よりも冷害が少ないこともあり、新品種の小麦はそれほど普及してないようです」
「そうか。後で見せてもらおう。冷害が少ないのならば、虫害の方が深刻だろうから、その選択は間違ってはいない。だが南とはいえ、年々気温が下がっているのが気になる」
「はい。私もそう思い、五年分の気温と天候のデータを記したものを送ってほしいと頼んであります」
「それは助かる。それと水魔法の呪文のことだが……」
ふたりがずっとこのような会話を続けているので、誰も近寄れなかった。口を挟むこともできない。



