その楽しさに、つい相手が王子殿下であること。この会場にリースがいるかもしれないことを忘れて、夢中になっていた。
音楽が止まる。
我に返ると、サルジュがアメリアの手を握ったまま尋ねる。
「君の名前を聞いてもいいかな?」
「し、失礼いたしました。わたくしはレニア伯爵グロンドの娘、アメリアと申します」
「ああ、小麦の生産では国内一と言われている、あのレニア伯か」
ぱっと明るくなったサルジュの表情に、周囲の人達がざわめく。話の内容は聞こえなくても、彼が嬉しそうに笑みを浮かべた場面を見たのだろう。
「よかったら今度、領地の様子を教えてほしい」
「……はい。わたくしでよろしかったら」
第四王子がなぜ、あんな辺境の地に興味を持つのだろう。
不思議に思ったが、国王陛下は農地を増やすことを推奨している。彼も王族として、その政策に携わっているのかもしれない。
音楽が止まる。
我に返ると、サルジュがアメリアの手を握ったまま尋ねる。
「君の名前を聞いてもいいかな?」
「し、失礼いたしました。わたくしはレニア伯爵グロンドの娘、アメリアと申します」
「ああ、小麦の生産では国内一と言われている、あのレニア伯か」
ぱっと明るくなったサルジュの表情に、周囲の人達がざわめく。話の内容は聞こえなくても、彼が嬉しそうに笑みを浮かべた場面を見たのだろう。
「よかったら今度、領地の様子を教えてほしい」
「……はい。わたくしでよろしかったら」
第四王子がなぜ、あんな辺境の地に興味を持つのだろう。
不思議に思ったが、国王陛下は農地を増やすことを推奨している。彼も王族として、その政策に携わっているのかもしれない。



