婚約者が浮気相手と駆け落ちしました。色々とありましたが幸せなので、今さら戻りたいと言われても困ります。

 ユリウスとマリーエの婚約披露パーティには、従弟のソルも参加する予定である。サルジュは、そのときにふたりを引き合わせてみたいようだ。
 相性もあるだろうから、会ってみてからだと彼は言っていたが、ミィーナは乗り気のようだ。
 彼女はとても可愛らしい少女である。そうなったらいいなと、アメリアも考える。
 顔を合わせてみて問題がなければ、今度は両家を交えた話に発展していくかもしれない。
 いずれ、新しい水魔法も完成させる。
 その魔法が広く使われるようになれば、たとえふたりの間に生まれた子どもが水魔法の魔導師でも、誰も失望したりしない。
 むしろ、そんなことは絶対にさせない。
「サルジュ様、色々とありがとうございます」
 彼は、アメリアの婚約者が決まったら困ると言ってくれた。
 それだけで、充分に嬉しい。
 これからも彼の役に立てるように、頑張ろうと思う。