婚約者が浮気相手と駆け落ちしました。色々とありましたが幸せなので、今さら戻りたいと言われても困ります。

 王立魔法学園を卒業しなければ、今後魔法を使うことが許されない。
 それは貴族にとって、将来を閉ざされたようなものだ。
 土魔法の魔導師としてレニア伯爵家に望まれたリースの価値もなくなる。
 さすがにアメリアの父も、ここまで騒ぎを起こしてアメリアを貶め、さらに魔法を使う資格を失った彼と結婚させようとは思わないだろう。
「君と違ってアメリアは優秀だ。まだ入学したばかりだが、特Aクラスに進学することがほぼ確定している。それに、私の研究の手助けもしてくれている。そんなアメリアを陥れようとしたのだから、君達の罪は重い。それなりの覚悟はしておくことだ」
 特Aクラスに進学するということは、将来は魔法の研究員にもなれるということだ。それにサルジュの助手は、並大抵の知識では務まらないことも知られている。
 アメリアの優秀さに、周囲の人達も驚いたようだ。