婚約者が浮気相手と駆け落ちしました。色々とありましたが幸せなので、今さら戻りたいと言われても困ります。

 少し眠ったお蔭ですっきりとしたアメリアだったが、サルジュは少し疲れたような顔をしていた。彼曰く、少し休むとかえって調子が悪くなるようだ。
「アメリアは、元気そうだね……」
「はい。私は昔から農地を駆け回っていたので、見た目よりも丈夫なんです」
 だから気にせず何でも任せてほしいと言うと、同乗した護衛騎士のカイドが複雑そうにアメリアを見ていた。先ほどのユリウスと同じ顔なので、むしろ心配が増えたと思っているのかもしれない。
 サルジュの調子が悪そうで心配だったが、彼はアメリアと一緒に学園に行くというので、そのまま向かうことにした。
 学園に着けばユリウスがいる。彼に任せれば大丈夫だろう。
 到着してサルジュと別れ、教室には行かずにそのまま職員室に向かう。あらかじめユリウスが説明してくれたらしく、授業には参加しなくとも構わないこと。自習室を自由に使ってもよいことを伝えられた。