婚約者が浮気相手と駆け落ちしました。色々とありましたが幸せなので、今さら戻りたいと言われても困ります。

 その隣では、ユリウスがサルジュを叱っている。
「昨日もたしか朝まで図書室にいたな。さすがに二日連続は見過ごせない。お前が身体を壊しては、どんなに成果を上げても誰も喜ばないぞ」
 ユリウスとソフィアはふたり同時に溜息をつく。
「とにかく今は少しでも休め。推薦状は俺が提出しておく。特Aクラスを受験する者は試験まで自主学習が認められているから、学園には午後から来るように」
 心配が二倍に増えた気がする。こんなはずでは。
 そう呟くユリウスの声に居たたまれないような気持ちになりながらも、アメリアはおとなしく侍女に連行された。
 そのまま昼まで客間で休ませてもらい、朝食兼昼食をサルジュとふたりで食べる。午後から学園に行く彼に同行する形で、馬車に乗せてもらった。