「俺達の言葉が届かなかったわけではないが、それよりもやらなくてはならないことを優先していたのだろう。冷害による農作物の被害は甚大で、サルジュの研究には期待が寄せられていたからな」
研究の成果は確実に出ていたから、誰も止めることができずにいた。
そんなときに、アメリアが現れた。
彼の必要としていた現地のデータを持ち、魔法の理論も語り合えるほどの知識がある。サルジュがアメリアの言葉だけは素直に聞いたのも、ようやく対等に話ができる存在を失いたくなかったからだろう。
「俺達ができなかったことを、君に押し付けてしまって申し訳ないと思う。だが、君の存在はもうサルジュにとって必要不可欠だ。どうか、弟を助けてやってほしい。これは俺達家族からの頼みだ」
ユリウスに頭を下げられて、アメリアは慌てて立ち上がる。
「そんな、ユリウス様。私などに……」
研究の成果は確実に出ていたから、誰も止めることができずにいた。
そんなときに、アメリアが現れた。
彼の必要としていた現地のデータを持ち、魔法の理論も語り合えるほどの知識がある。サルジュがアメリアの言葉だけは素直に聞いたのも、ようやく対等に話ができる存在を失いたくなかったからだろう。
「俺達ができなかったことを、君に押し付けてしまって申し訳ないと思う。だが、君の存在はもうサルジュにとって必要不可欠だ。どうか、弟を助けてやってほしい。これは俺達家族からの頼みだ」
ユリウスに頭を下げられて、アメリアは慌てて立ち上がる。
「そんな、ユリウス様。私などに……」



