婚約者が浮気相手と駆け落ちしました。色々とありましたが幸せなので、今さら戻りたいと言われても困ります。

 特Aクラス、とアメリアは呟いた。
 もしそこに入ることができれば、今のクラスメイトと顔を合わせなくてもよくなる。
 リースのような、AクラスからCクラスに落ちてしまったような人は、きっと合格することはない。
 何せ集められるのは魔法のエリート達だ。くだらない噂を囁くようなこともないだろう。
 もっと高度な魔法を覚えたら、領地のためになる。
 それに、間違いなくサルジュはその特別クラスになるだろう。
「私も、目指してみたいです」
 きっぱりと言うと、マリーエは嬉しそうに笑った。
「あなたならそう言うと思ったわ。一緒に頑張りましょう。でも一年生だと、推薦状が必要になるかもしれない。わたくしが書いてもいいけれど、サルジュ殿下に頼んだ方がいいわ。きっと力になってくれるから」
 そんなことを頼んでも良いのだろうかと迷ったが、マリーエはとにかく話してみなさいと何度も言う。