婚約者が浮気相手と駆け落ちしました。色々とありましたが幸せなので、今さら戻りたいと言われても困ります。

 ユリウスに促され、国王陛下の許可も下りていると言われてしまえば、拒み続けることはできなかった。
 教室くらいある広い部屋には調理場もあり、専用の料理人と給仕のための侍女がいた。
 ユリウスだけではなく、護衛達も一緒にここで食事をするようだ。それに少しだけ安堵して、促されるまま椅子に座る。
 するとユリウスが言っていたように、サルジュが護衛騎士のカイドとともに現れた。
「アメリア」
 自分の姿を見て嬉しそうに笑うサルジュの姿に、じわりと胸が温かくなる。
 こんな自分でも、必要としてくれる人がいる。
 それはリースの裏切りやクラスメイトの仕打ちで傷ついたアメリアの心を、優しく癒してくれた。
 こんなに望まれているのならば、友人として傍にいても許されるのであれば、できる限りサルジュを支えたい。
 提供された食事は、とてもおいしかった。