婚約者が浮気相手と駆け落ちしました。色々とありましたが幸せなので、今さら戻りたいと言われても困ります。

 彼女達の将来に傷がつくのは間違いないが、退学ではないだけましかもしれない。このビーダイド王国の貴族は、王立魔法学園を卒業して初めて、一人前として認められる。
成人するまでは勉強のために認められた魔法の使用も、一度学園に入学してしまえば、卒業資格を得た者しか使うことが許されない。だから学園を退学になってしまえば、二度と魔法が使えなくなる。そうなってしまえば、貴族として生きることが許されなくなる。
「ユリウスも大変ね。急いで次の婚約者を探さなくてはならないもの」
「急ぐのですか?」
 思わず尋ねてしまう。王族の婚約者なら、もっと慎重に選ぶのではないかと思ったからだ。
 するとソフィアは少しだけ悲しそうに微笑んだ。
「我が国の王子殿下は、四人とも貴重な光属性。だから、昔から色々とあったそうよ」
 だからこそ四兄弟の結束は固いのだと、ソフィアは説明してくれた。