そして、次の日。

「蓮、起きて?」

また、私は男子たちに言われて蓮を起こそうとしている。

すると、やっぱり抱きしめてくる。

でもそこまでならよかった。

蓮の顔が近づいてくる。

「んっ……」

そのままキスをされる。

しばらくすると、離してくれた。

「蓮!なにするの!」

私が怒ると。

「なにって、見せつけただけだけど」

蓮はまたキスをする。

「これ俺のだから」

そう男子たちを睨んで言った。

私は何とか離してもらうと、教室の反対側に逃げた。

「はぁ、蓮ったら」

私がそう愚痴をもらすと。

「愛されてるね!」

そう女子達に言われる。

愛されてるのかな?

でも愛されてるのならうれしい。

たまに束縛してくるけど。

それも嬉しいと感じている自分がいる。

そう思いながら蓮の方を向くと。

こっちに向けて笑いかけてくる。

まだ蓮に振り回されそうな予感。