学園の王子の許嫁になる為に皆必死らしい


「それは…よかったです。」

少し俯きながら放った言の葉…。涼風様は何かを察してくれたのかその後は特に話さず。

「よし、着いた…。ここだ。」

本当に目的の部屋と真逆の方向にいたみたいで私を見つけ出してから10分ほど歩いてやっとこ目的の部屋に。

本当に目的の部屋と真逆の方向に行っていたようでお屋敷を端から端まで歩いたみたいだ。

たまたま人に合わなかっただけの様で歩いていると何人かの使用人さん?メイドさん?何やら分からない方々にでくわした。

毎回涼風君と私に向かってお辞儀などをしてくれたけれど、慣れていない私は会釈のみ。涼風様は慣れた様子でどの動作にも気品が感じられた。


この立派な両開きドアを開けた先に涼風君のお父様が…。