学園の王子の許嫁になる為に皆必死らしい



どうしよう、何言ってるんだろう私。


怒られないかな…。


「おい…。」

「は、はい…!」

「お前、なんで怯えてんだよ。何もしないから顔上げろ。」

恐る恐る顔を上げると優しい顔をした涼風君。

「ありがとう。お前いい奴だな。フッ、お前のいる前でだけだぞ?特別に少しは笑ってやっても良いかもって思えた。」

「そうですよ!たまには笑って下さい!いや、無理して笑うとかはしないで下さいね?ほら、たまには笑わないと表情筋鈍りますよ?」

「ハハッw、表情筋鈍るってお前その返しは中々ないぞおい。心配されなくてもお前といたら俺の笑いのツボすぐに割ってくれそうだ。」

カァァァァ///

顔あっつい!どうしよう変な返ししちゃったし涼風様の笑顔、素敵すぎる…
平常心、平常心!スーハースーハー(バレないよう静かに)

神城愛菜、今年1番いや、今まで生きていた中で1番平常心を保とうと努力しています!