「ねー汐月」 「はい?」 「なんも気付いてないの?」 「?」 今度はなにをしたのだろうか。 目を向ければ、いたずらな視線が返ってきた。 「そっか。まー汐月、ぐっすりだったもんね」 「私が寝てる間になにかしたんですね」 「へへ、当たり」 そんな言葉と同時に、パッと目の前に鏡が現れた。