正確に言えば、知らない男が私の隣で寝そべっている。 なんとなく体感で、自分が横になり寝ているのが分かるから、男も寝ていることになるけど。 じゃあ私は何に寝ているの? とてもふかふかだけど、もしかしてベッド? ──それにこの人…誰? こんな状況なのに、ひどく冷静な自分がいた。 まるで上から俯瞰して見ているようだった。