不意にカバンの中身を見れば 私のスマホと似顔絵の紙だけが入っている。 似顔絵の方を手に取る。 「ほんと、じょうず」 やわらかな線で描かれた私の笑顔。 白の優しさが込められた一枚の絵。 ねぇ、私知ったよ。 温もりって忘れはしないんだね。 この絵を見ると 白に包まれているみたいに思えるから。 私は、絵の真ん中にキスをした。