しづき



それから、あとから入ってきた白とお湯の中でしばらく温まる。



白はひどく体力を消耗した私の体を丁寧に丁寧に洗ってくれた。



灯りも消さずに体を重ねた私たちだから、今さら隠すものなんてなかった。




「汐月、おいで」



湯船から伸びる腕の中に黙っておさまる。



嬉しそうに抱き込まれた。



「汐月…あったかい」


「そりゃお湯の中ですからね」


「違うよ、汐月の温もりを言ってるの」




白に触れられるたび、人の体温というのは、心地良いものなのだと知る。



すると、うしろから手を取られた。



白は肩口にあごをちょこんと乗せて、お湯に濡れた私の手を見つめる。