「…おそらくな。睡眠や記憶。
脳に関することはだいたい危うい」
その言葉に崩れ落ちそうになる。
なにかを叫びそうになって、必死に堪えた喉が鈍く痛む。
「おい…大丈夫か」
「…白はもう長くないんですか」
「……」
その沈黙は、あきらかな肯定だった。
私は開きかけた傷口を自分で抉るように
白に訊いても頑なに答えてくれなかったある質問をしてみる。
「──どうして、1ヶ月なんですか」
男はハッと目を見開いた。
それが答えだった。
「白には、1ヶ月しかないんですね」
点と点が繋がった。
白の言動、すべてに。



