しづき



「あいつが…どういう状態なのか」

「……」





「あいつは
頭ん中にでかい爆弾を抱えてるんだ」





爆弾



その意味はいやでもわかった。



体の力が抜けていく。



「一番の仲だった兄さんとの関係を忘れちまうくらい、症状は進行してる。ほんと、ここまでよくまともに生活できてたよ」



男の言葉に、私はまた白との記憶が浮かんでくる。



それは、印象深いある記憶。



「白…5日間ほど眠り続けていた時期があったんです」


「なに?」


「"寝不足が続くと体質的にそういうことが起きる"…白は言っていました」


「……」


「これも…爆弾の症状なんですか」



症状、という言葉を口にして改めて
現実味を帯びてくる。



白は…とても危険な状態だと。